保険診療か自費健診かについて

 日本の医療システムは国民皆保険の健康保険制度によって守られていますが、これは全ての医療行為が保険で行えるというわけではありません。その理念としては、病気で治療が必要な人の医療費を皆で支え合うという考え方になっています。そのため、症状は無いが病気になっていないか不安であるとか、ある程度の年齢になったので調べておきたいと言った、病気がはっきりと疑われるわけではない場合には、健康診断であると判断され、健康保険を使うことはできません。保険診療の財源は限られていますので、実際に今すぐ治療が必要な方にそのお金を使えるようにするために必要な判断だとご理解下さい。

  受診された時の検査が保険診療になるか自費健診になるかについて、一応の目やすになるように、それぞれの例を挙げておきますが、これらはあくまで目やすであり、最終的には医師の判断となることをご了解下さい。

 ご自分が保険診療になるか自費健診になるか気になる方は、事前に一度来院して医師の診察をお受け下さい。

保険診療になる場合

1.健診の便潜血検査で陽性と判定され、精密検査を受けるように指示された。

2.以前にポリープを切除したことがあり、定期的にチェックを受けるように指示されている。

3.排便時に便に血液や粘液が混じることを繰り返している。

4.1ヶ月以上下痢や腹痛が続いている。

5.便意があるのに便がすっきり出ず、1日に何回にも分けて小出しに便が出たり、便が細くなることが数日〜1、2ヶ月前から続いている。

など 。

 

自費健診になる場合

1.特に症状はないが節目の年齢になったので検査を受けておきたいという場合。

2.家族に大腸癌やポリープが多いので何となく心配という場合。*

3.数年前から続く便秘で、最近特に変化はないが便秘があるので心配という場合。

など。

 

注* 一部の遺伝性の大腸癌(家族性大腸腺腫症や遺伝性非ポリポーシス大腸癌)と診断された方が血縁の近親者にいる場合は保険適応になります。

 

実際には、医師が検査前の診察で判断して、どちらになるかお伝えすることになりますので、ご了解下さい。

ページトップへ