内視鏡検査実績

2013年の大腸内視鏡実績は現在集計中ですが、年間1000例を超えました。詳しい数字が集計でき次第お知らせいたします。

内視鏡診療実績 (2012年1月〜10月)

当院での2012年1月から10月末までの内視鏡検査の実績は以下の通りです。当院では、院長の黒田敏彦が全ての内視鏡検査を担当して行っております。

大腸内視鏡検査 653例

 そのうち
 ポリープ切除術(ほぼ全てが日帰り手術) 213件
 進行大腸癌で他院への紹介例 14例
 重症炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)で他院への紹介例 3例

胃内視鏡検査  52例

 そのうち、胃癌で他院への紹介例 1例

もし検査で癌や入院が必要な病気が見つかったら

 当院では、切除した方が良いと思われるポリープが大腸内視鏡検査で見つかった場合には、ほとんどのものをその場で切除するようにしています。それが、上の数字で示したポリープ切除術の数です。その中には、上皮内癌(あるいは粘膜内癌)と呼ばれる、ごく小さな癌がポリープの一部に見つかることもたまにあります。それらは、他の部位に転移することが極めてまれであるため、ポリープの切除のみで治療が完結し、その後は定期的な内視鏡でのフォローアップでよいとされています。
 もし内視鏡検査で、その場で切除できない大きさの腫瘍が見つかったり、すぐに入院が必要な炎症などがあった場合には、設備の整った病院にご紹介しています。ご紹介先は、患者さんご自身の希望を第一に決めていますが、今までのところ、ほとんどの方は私の母校である東京大学医学部附属病院大腸肛門外科にご紹介しており、それ以外では、国立東京医療センター、東京大学医科学研究所附属病院外科、日赤医療センター外科、東邦大学医学部大橋病院外科、などへご紹介しています。
 東京大学医学部大腸肛門外科では私自身も非常勤講師として講義を行い指導を行っていますが、平成24年から教授に就任した渡邉聡明教授は、大腸癌治療ガイドライン作成委員会の委員長も務める大腸癌治療のエキスパートで、当院からの患者さんの紹介にあたっては密に連携して迅速に治療が進められるようにしています。渡邉教授は、手術では腹腔鏡手術を積極的に行い、出来るだけ手術の傷を小さくするとともに、最適の切除範囲を十分に検討して治療方針を決定されています。また、肛門に近い下部直腸癌では、欧米で広く行われている術前の化学放射線療法を積極的に取り入れて、出来る限り自然肛門を温存した手術を行っています。 (「がんサポート」に紹介された渡邉聡明教授の術前化学放射線療法の紹介記事はこちらです。)
 最近では、ロボットを操作しながら腹腔鏡手術を行うシステム「ダ・ヴィンチ」が東大病院に導入され、当院からご紹介した患者さんでも、ダ・ヴィンチによる手術を受けられた方がおり、良好な結果が得られています。ロボット手術では、これまでの手術にくらべて微妙な操作が可能で、性機能、排尿機能、排便機能を良く保つことができるのではないかと期待されています。(今のところ、直腸癌でのダ・ヴィンチ手術は保険適応でないので、自費診療となります。)
 また、内視鏡では癌やポリープの他に、炎症性腸疾患と呼ばれる潰瘍性大腸炎やクローン病が見つかることがあります。時にはこれらの病気は、瀕回の下痢や血便、腹痛などの重い症状を示すことがあり、症状によっては緊急に入院治療が必要になります。さらに重症の場合は開腹手術が必要となる患者さんもおられます。当院では、炎症性腸疾患の治療を得意とする東京大学医科学研究所附属病院外科の篠崎大准教授と連携し、必要と判断した場合にはご紹介してすぐに入院できるように手配しています。当院から入院のご紹介をした患者さんは、白血球除去療法や最先端の治療を受け、ほとんどの方は開腹手術をせずに退院されていますが、重症の炎症のため緊急手術となった方もいます。また、上に示したほかにも、入院するほどではない潰瘍性大腸炎やクローン病の方も多く見つかっており、当院外来にて通院治療を継続されています。
 検査は病気をただ見つけるだけでなく、その後の治療が重要です。当院では、他の医療機関と密に連携をとって、患者さんに必要な治療法を選び、できるだけ早く次のステップに進めるように努力しています。

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