大腸内視鏡検査の流れ

当院での大腸内視鏡検査について

当院では大腸内視鏡検査を電話1本で予約して受けられますが、前日の食事など若干注意していただいた方が良いことがあります。さらに当院では、検査用下剤の種類や検査時の鎮静剤の使用などについて患者さんご自身のご希望を聞き、医学的に問題の無い限りはご希望に添うようにしております。細かい内容は次のページに書いておきますので、検査を予約する際には是非ご一読下さい。このページには、大まかな大腸内視鏡検査の流れについて書いておきます。

大まかな大腸内視鏡検査の流れと注意点

大腸内視鏡検査を行うには大腸をきれいな状態にする必要があり、そのために約2リットルの腸管洗浄液(下剤)を2時間くらいかけて飲んでいただきます。検査の流れと注意点は大まかに以下のようになります。

 

1. 検査前の食事について

 検査前に食べた食事の内容により、繊維質のものは腸の中に残って検査がしづらくなります。
特にキノコや海藻などはそのままの形で残ります。便秘気味の方では、2~3日前のものも残りますので、数日前から気をつけていただいた方が良い場合もあります。なるべく良い状態で見落としのない検査を行うため、検査前には以下のような食事の注意を守っていただくようにお願いしています。

 検査前3日間は野菜や海藻などの繊維質のものを避け、検査前日は遅くとも午後8時までに夕食を済ませます。その後は、水・お茶などの透明な水分以外は摂らないで下さい。ご自分で食事を準備できない方には、レトルトの検査食セットをクリニックの受付で販売しております。ご希望により宅配便でお届けすることも可能です。細かい食事の注意については次のページで詳しくご説明します。

2. 検査用下剤の内服

 当日朝から、クリニック(あるいは自宅)で約2リットルの腸管洗浄液を2時間位かけて飲みます。 7〜10回の排便があり、透明な黄色い液体しかおしりから出なくなったら検査を受けられます。ここまで通常2〜3時間かかります。

 ご自宅で下剤を飲まれた場合には、2〜3時間してひとしきり便が出てしまうと、後はあまり便意を感じなくなるので、電車などで来院できるようになります。

3. 検査着への着替え

 検査直前に検査用の紙パンツにはきかえ、検査用のガウンを着ていただきます。汚れても良いようなパジャマとパンツを持参していただいても結構です。

4. 鎮静剤の注射と検査の施行

 ご希望により検査前に鎮静剤を注射します。当院で使っている鎮静剤では、少しお酒を飲んだような感じでぼーっとしますが、ほとんどの場合、眠ってしまうほどではないので、モニターに映る検査の映像をライブで見ていただけます。大概の方でこれだけで痛みを十分にとることができますが、それでも痛みがつらい場合には鎮静剤を追加してウトウト眠っていただきます。詳しくは次のページでご説明します。検査はポリープなどが無ければ20~30分ほどで終わります。当院では小さなポリープも極力見逃さずに切除するように心がけています。大腸の奥までの到達時間は早くて2、3分、通常は5~10分です。細かい観察は内視鏡を抜いてくる際に行い、複雑な大腸のヒダの陰などを入念に見ながら抜去していきますので検査全体には、簡単な腸で20分、通常は30分くらいかけています。

5. 検査終了後

 検査終了後は、鎮静剤を使っていなければすぐに帰れますが、鎮静剤を使った場合には院内で1〜2時間休んでいただきます。また、鎮静剤を使用した場合には、当日は車・バイク・自転車を運転することはできませんので、公共交通機関で来院されるようお願い致します。

 ポリープ切除のない場合には、検査後すぐに普通のものを食べて構いませんし、生活上の注意も特にありません。
 ポリープを切除した場合、そのサイズにもよりますが、1週間は食事や飲酒の制限を守っていただく必要があります。詳しくは以下をご覧ください。

6. ポリープの切除と切除後の生活上の注意について

 大腸ポリープには切除した方が良い腺腫性ポリープ(adenoma)と、切除の必要のない過形成性ポリープ(hyperplastic polyp)があります。前者は将来癌化する可能性があるので切除をお勧めしますが、後者は癌化の可能性が少ないと考えられており、切除せず経過観察します。腺腫性ポリープは大腸内視鏡検査を受けた方の約3~4割に見つかります。

 当院ではポリープが見つかった場合には基本的にその場で切除することをお勧めしています。すぐに切除することができない場合としては、1週間以内に遠出や旅行の予定がある場合、血液をサラサラにするお薬を飲まれている場合、当院で切除するには大きすぎるポリープがあった場合があります。

 以下のような場合には、ポリープを切除することはできません。
1.血液をサラサラにするお薬(バイアスピリン、プラビックス、パナルジン、エパデールなど)を飲んでいる方。
 このような薬を飲まれている方で、ポリープ切除を希望される場合は、主治医の先生の許可を得た上で、薬を休んでいただく必要があります。詳しくは、当院まで電話でお問い合わせいただくか、事前に一度来院して診察を受けて下さい。
2.旅行や遠出のご予定が1週間以内にある場合

 ただし、以下に示すように、5mm以下の小さいポリープの場合は、コールドポリペクトミーという方法で切除しますので、旅行が可能な場合もあります。
3.大きすぎるポリープ(当院では2cm以上のポリープでも可能なものは切除しますが、安全上問題があると判断される場合は、切除せずにご紹介となります。)

当院では2015年から、5mm以下の小さいポリープについてはコールドポリペクトミーとよばれる方法で切除しております。その場合、切除後の出血リスクがほとんどないため、当日の禁酒以外には切除後の生活制限はありません。6mm以上の大きさのポリープでは、電気メスを使った切除をしており、切除後1週間は以下のような生活制限を守っていただく必要があります。ですから、ポリープ切除を希望される場合は、旅行や飲酒(宴会)などのご予定を検査後1週間は入れないようにお願いいたします。最終的には、検査当日に医師がスケジュールをお伺いし、ポリープ切除が可能かどうか判断させていただきます。

 

電気メスを使ったポリープ切除を行なった場合は、以下のように旅行や飲酒は1週間できません。
《遠出・旅行の制限》
万一出血が起こった場合にはクリニックに来ていただき内視鏡で止血を行いますので、切除後1週間は旅行など遠方にお出かけになることはおやめ下さい。
《飲酒・香辛料の制限》
出血の予防のため、ポリープ切除後1週間は、お酒を飲んだり辛いものを食べることはできません。これは切除後の出血のリスクをかなり増やしますので、必ずお守り下さい。
《入浴の制限》
切除の当日は、シャワーも入浴もできません。翌日はシャワーのみ、翌々日から入浴可能です。
《食事の制限》
ポリープ切除の当日と翌日は食事にも制限があります。
 まず、ポリープを切除した当日は、検査終了後も水・お茶など透明な飲み物しか摂れません。コーヒー・紅茶なら、お砂糖は入れても構いませんが、ミルクは入れないようにして下さい。ジュースは、果肉の入っていない透明なもの(例えばリンゴ・ぶどうジュースの果肉のないもの)なら差し支えありません。はちみつレモンなどの缶飲料も、ミルクや果肉の入っていないものでしたら飲んでいただけます。炭酸が入っていても大丈夫です。もし塩味のものが欲しければ、具のないコンソメスープやすまし汁を飲むようにして下さい。
 切除の翌日は、丸一日、レトルトの検査食セットを食べていただきます(商品名:ポリエクトミール。検査終了後にお渡しします)。内容としては、おもゆから少しずつ硬めのお粥になっていきます。それ以外でしたら、牛乳やヨーグルトは摂っても大丈夫です。
 切除の翌々日からは、普通の食事を摂っていただけますが、飲酒や辛いものは1週間避けていただきます。

次のページには詳しい注意点やご自分で選んでいただく内容を書いてありますので、検査までにお読み下さい。

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