当クリニックでは院長自身の方針として、自分や家族が医者にかかる時にこういう風にしてほしい、こういう医療を受けたい、ということを実現するようにしています。ですから、外来診療・内視鏡検査・手術のすべてにおいて、そこで使われる器具や行われる処置の安全性については最大限の注意を払っています。手術や内視鏡検査の安全性は、操作・手技の習熟度と器具の品質管理・滅菌消毒の完全さなどによって担保されます。手技を安全に行うことについては自信を持っていますが、器具の清潔さが不十分では何にもなりません。前のページでも少しご紹介しましたが、このページでは安全で安心できる医療を実現するために当クリニックが使っている機器・器具をご紹介します。
内視鏡検査で組織検査をしたりポリープ切除をする際に使用する使い捨て器具です。どれも立派な作りのものですが、一人の患者さんに使用した後は廃棄して使い捨てにします。毎回新しい器具を使用することで、患者さんの間での院内感染がおこることを予防します。器具には様々な種類のものがあり、ポリープの大きさや形、処置の内容によって使い分けます。ここでお見せするのはその一部です。これらの器具の費用は、保険診療ではポリープ切除の診療報酬から出すことになっているので、これを使うことによって患者さんの負担が増えるわけではありませんのでご安心ください。(つまりは、クリニックのランニングコストということになります。)
外来手術・内視鏡的ポリープ切除で使う電気メスです。大病院での開腹手術でも使われる高性能のもの(
Covidien社ForceEZ )を使用しています。これによりポリープを切除する際にも微妙な調節をしながら安全に切除する事が可能となります。
オリンパス社の内視鏡洗浄装置OER-4です。強力かつ人体への影響のほとんどない
消毒剤アセサイドを用いて20分弱の短時間で内視鏡を消毒するすぐれものです。
これがアセサイド消毒液の箱です。その昔は、グルタールアルデヒドというホルマリンをさらに強力にしたような強烈な薬剤で内視鏡を洗っていましたが、その強い刺激性のために医療従事者にぜんそくなどを起こす危険性があり、アセサイドのようなより安全でしかも強力な消毒薬にとってかわられました。
このアセサイドはカセット型になっており、外に液を漏らすこと無く機械にはめ込むだけで新しい液と交換できるようになっています。これにより医療従事者と患者さんを消毒薬にさらす危険性を最小限にしてあります。
ところが、この理想的な消毒剤アセサイドにも弱点があります。それは、いったん開封すると時間が経つとともに分解して殺菌力が低下してしまうということです。このため、開封後は毎日その殺菌力を測定する検査スティックを使って十分な効力があるかどうか確かめる必要があります。これを怠っているとせっかくの機械と消毒剤も役に立ちません。このチェックを忘れずに行うために、黄色い注意書きを貼って、確実な消毒を行うようにしています。