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当院の痔の基本的な治療方針

(なるべく切らない痔の治療)

痔のほとんどは薬でおさまりますが、中には手術などの処置が必要なものもあります。当院では、どうしても切らないと治せないもの以外は、なるべく切らずに治します。
もちろん、痔によっては切る以外には根治させる方法がない場合もありますが、それでもどうしても切りたくない場合は、最善の切らない治療法で様子をみます。

(痔の日帰り手術)

もし切る手術が必要な場合でも、お仕事への影響を最小限にできるよう、可能な限り日帰り手術とします。ただし、日帰りだからと言って痛みがないわけではなく、ご自宅で痛み止めを飲んで我慢する手術と思ってください。ですから、お仕事は5〜7日間のお休みを取ることをお勧めします。

(入院が必要な手術の場合)

手術の程度によっては、術後に痛み止めの注射を打ったほうが楽な場合もあります。そのような場合、日帰りですと飲み薬の痛み止めしか使えずつらい思いをしますので、注射の痛み止めが使えるように、提携病院への入院を手配いたします。その場合、当院で手術をしたのちに、提携病院にタクシーで移動して2泊入院することになります。

(他院へのご紹介が必要と判断した場合)

ほとんどの肛門疾患は当院で治療・手術可能ですが、あまりに複雑な痔瘻や、心臓疾患などの重大な合併症のある場合は、総合病院へご紹介する必要があります。当院は、大腸肛門病治療に特化している東京山手メディカルセンター(旧・社会保険中央病院)の大腸肛門病センター外科と連携しており、ご希望の方にはご紹介しています。もちろん、ご希望によりその他の医療機関への紹介も可能です。

当院の痔の治療の特色

切除でも注射でもない第三のいぼ痔の治療法、ゴム結さつ療法で内痔核を治します。

長年悩んだあなたのいぼ痔、意外と簡単に治るかもしれません。
当院では、内痔核と呼ばれるいぼ痔に対し、可能な限りゴムでしばる治療を行なっています。これは、切除でも注射でもない、第三のいぼ痔の治療法です。痛みがあまりありませんので、予約なしに麻酔もせずに外来ですぐその場で行える治療法です。ほとんどの場合、術後の痛みもたいしたことなく、お仕事も休まずにすみます。当院では8割がたの内痔核をこの方法で治しており、他院で切る手術が必要と言われた内痔核でもこの方法で治るものが結構あります。詳しくは内痔核の治療の説明のページで解説しています。

内痔核に対しては、切除手術、注射療法(ジオン、ALTA)も行えます。

当院では、ゴム結紮術だけでなく切除手術や注射療法も行えます。これらの選択肢の中から、患者さんの痔核の程度やご本人の希望・時間的制約などにあった治療を選んでお勧めしています。一方的に治療を押し付けるのではなく、ご希望をうかがって、なるべくそれに沿った治療方法を選びます。

痔ろうや治りにくい切れ痔(裂肛)の手術も行います。

痔瘻という病気には浅いものと深いものがあります。当院では、浅い痔瘻はもちろん、深い痔瘻でも、そのほとんどは当院で根治手術可能です。ただ、一部のかなり複雑なものについては、入院して手術できる肛門専門病院にご紹介する場合があります。 また、切れ痔はほとんどの場合、薬だけで治療しますが、強い痛みや出血が続いたり、肛門が狭くなってしまった場合には手術で治療します。

深い部分にある膿のたまり(直腸周囲膿瘍)に対しては、仙骨硬膜外麻酔をかけて膿を出し、日帰りで治療できます。

痔瘻という病気のある方では直腸周囲の深いところに膿がたまることがあります(直腸周囲膿瘍とか、後方深部膿瘍などと呼ばれます)。この場合、十分に麻酔を効かせないと膿を出せないので、病院によっては1泊入院の処置となりますが、当院では仙骨硬膜外麻酔という麻酔で行うので、日帰りで治療できます。

当院の肛門治療の特色と言えるものは以上のようなものですが、この他の肛門の病気も含め、詳しくは以下のリンクにある、痔の症状・種類と治療の説明のページをご覧ください。

 

 

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