肛門と大腸はつながっています。 痔や大腸ガン、大腸炎などの症状はいずれも出血があったりして区別がつきにくく、間違えると診断の遅れにつながります。 大腸ガンの患者さんからも「ずっと痔だと思っていた」という話をよく伺います。 そうならないために、私たちのクリニックでは肛門からの出血や痛み・脱出などに対して、肛門と大腸を総合的に診断します。ですから、大腸だけ検査して原因が分からず「きっと痔だと思いますよ。」といっておしりのせいにしたり、肛門だけ診察して何もなくて「どこかで大腸の内視鏡をしてもらってください。」とお話しするようなことはありません。大腸に問題がなければ肛門を治療しますし、肛門に異常がなければ大腸の検査まで責任を持って行います。
例えば、肛門が出っ張ったり膨らむ状態をよく「イボ痔ができた」と言って来院されますが、実際にはその病気の内容は様々です。肛門からの出血も原因によって出方が全く違います。あなたの症状は、以下のうちどれかに当てはまるでしょうか?当然、膨らみ・出血・痛みなどの複数の症状に当てはまる方がたくさんいると思います。それらから予測される病名をみて一番当てはまるものを選んでみてください。このページはあくまで受診する前の心構えを作るための参考として作ってありますので、このような症状がある場合には必ず肛門の専門医の診察を受けてください。
大腸ガンやポリープの患者さんは年々増加していますが、その診断には大腸内視鏡検査が最も確実な方法です。健診の便潜血反応が陽性に出た場合も大腸内視鏡検査が必要となります。私たちのクリニックでは、大腸内視鏡検査をより身近で受けやすいものとするため電話1本で検査の予約ができます。朝起きて急に思い立った場合でも、朝食を食べずにすぐお電話していただければ、予約状況によってはその日のうちに検査を受けていただくことが可能な場合もあります。いずれにせよ、まずはお電話ください。
詳しい検査のご説明は「大腸内視鏡検査の流れ」と「検査予約に際しての注意点」をご覧ください。